ビルやマンション、アパートや駅前や店舗の敷地に設置される駐輪場や駐車場には案内看板が必須と言えるのではないでしょうか。
駐輪場や駐車場はその施設や地域を利用する人たちにとって、あると便利な設備ですが、必ず備わっているとは限りません。
その存在の有無を案内するためにも、必要不可欠なサインです。
また、自転車や車が出入りすることになるため、周辺を通行する人や車に対しても注意喚起をする役割もあります。
施設所有者や管理者として万が一の事故などを防止し、安全対策を徹底するうえでも看板の設置が必要です。
駐輪場の案内表示の看板は、駐車場に比べると設置されていないケースも少なくありません。
たとえば、マンションやアパートの住人専用の駐輪場である場合や中学校や高校などの生徒専用駐輪場は入居時や入学説明会などのときに説明される前提で、あえて案内板は設置されていないことがあります。
案内板や誘導サインがあることで、かえって外部の無関係者が存在に気付き、自転車を盗む場合やいたずらされるリスクもあるため、看板を設置しないことも一つの防犯対策です。
もっとも、学校の場合、授業参観で保護者が自転車で来校する場合や文化祭などのイベントで外部の方が自転車でやってくるケースも想定されます。
生徒以外に臨時で利用させる機会に備え、駐輪場の場所を示す自立式の案内看板を用意しておくと便利です。
駐輪場の誘導看板は立て看板のような路上に設置するタイプをはじめ、ビルの中や地下にあるケースで24時間対応や夜間まで利用できる場合には、夜間でも視認しやすい内照式看板を設置することが多いです。
駐輪場の入り口付近などの高い位置に取り付け、遠方からでも見つけやすいように設置します。
駐輪場という漢字だけで案内すると、パッと見て駐車場と勘違いされ、車が入ってきてしまうリスクがあります。
そのため、文字だけでなく、自転車のイラストを添えるなど、誰が見てもすぐに自転車用とわかるデザインがおすすめです。
駐車場の場合、「P」マークだけでも伝わりますが、自転車の場合、共通認識できる普及した英文字表記はありません。
「サイクルポート」といった英語表現も伝わりにくいので、自転車のイラストを付けるのが最もわかりやすいです。
漢字が読めないお子様から英語が苦手な方、日本語が読めない外国人の方まで誰にでも伝わりやすいからです。
案内板はひと目見て、誰にでもわかりやすいデザインであることを目指しましょう。
では、車が出入りして停める駐輪場の看板はどのようなものが必要で、どのようなデザインが良いのでしょうか。
・駐車場の誘導サイン
コインパーキングをはじめ、誰でも利用できる有料駐車場、商業施設やビルなどの利用者用の有料や無料の駐車場の場合、視認しやすい「P」一文字の内照看板が多いです。
夜間や曇りの天気などで暗くなると自動的にライトアップされ、駐車場の位置を示して誘導してくれます。
コインパーキングなど競合が多いケースでは、おしゃれなデザインにするなど個性的な演出をしたいところですが、「P」が駐車場というのは車を運転しない人も含めて広く知られている共通認識なので、あまり、デザインに凝らず、シンプルに案内するのがおすすめです。
・駐車場の案内プレート
アパートやマンションの住人専用や月極駐車場など契約者専用、飲食店やサロン、クリニックなどの数台停められる程度の小規模な利用客専用駐車場の場合、大きな「P」文字の内照看板ではなく、駐車場を示すプレートが敷地のフェンスなどに取り付けられるケースが多いです。
月極駐車場の場合は管理する不動産会社などの名称と連絡先も表示され、希望者がいれば問い合わせができるように案内を表示します。
また、各駐車スペースには契約者名や番号、アパートやマンションの部屋番号などを示すプレートが取り付けられ、誰専用のものかが案内されていることも少なくありません。
・空きありサイン
コインパーキングや商業施設やオフィスビル、駅前やレジャー施設や観光スポットなどにある駐車場では、「空車あり」「満車」を示す空きありサインも欠かせません。
スポットにより、曜日や時間帯によっては駐車したい車が行列をなすこともあるので、空きありサインを遠くからでも視認しやすいよう、わかりやすく表示させることも不可欠です。
・注意喚起のサイン
駐輪場は車の出入りがあるので、近くを通行する人や車と、うっかり事故を起こすリスクがあります。
そのため、注意喚起を示すサインも欠かせません。
コインパーキングの出入りをはじめ、地下駐車場や立体駐車場から出庫する際の「出庫注意」のサインは、サイレンを同時に鳴らすことや目立つ色のライトを点滅させるなど、周囲にいる人にすぐにわかるようにすることが大切です。